色がもつ人の心理的効果は思っている以上に大きく、医療施設福祉施設などでも既に色の心理的効果を取り入れたりしています。そこで、高齢者の施設で特に注目したい色の効果、活用法をご紹介します。

 

CONTENTS:

1.思った以上にすごい視覚(色)効果!

2.色の心理的効果とは

3.施設内における色の活用法

4.高齢者に使っていけない色とは

5.色で分かる!?高齢者の心のサイン!

6.高齢者の気持ちを色で表現!おすすめカラーアイテム3選

 

1.思った以上にすごい視覚(色)効果!

私たちは五感で情報を得ていると言われていますが、実はものすごく偏っていることをご存知でしょうか。

実は五感のうち、視覚が占める割合は、なんと87%

その内訳は「視覚87% 聴覚7% 触覚3% 嗅覚2% 味覚1%」とされています。

さらにこの視覚情報のうちの 80%以上が「色の情報」と言われているのです。

 

つまり、視覚で伝える効果は絶大だということです。例えば、認知症で理解が難しい利用者にも、視覚(とりわけ色)で伝えると伝わりやすいということが言えます。

それでは色にはそれぞれどのような効果があるのでしょうか。

 

2.色の心理的効果とは

色にはそれぞれがもつキーワードがあります。ここでは主要な12色のキーワードをご紹介しますので、ぜひご参考ください。

 

・白……清潔 刷新 冷 ピュア

・黄色……集中力 記憶力 明るい 幼さ

・オレンジ……賑やか 元気 自由 好奇心

・茶……安心 安定 堅実 保守

・ピンク……幸福 愛 安らぎ 若返り

・赤……活力 興奮 熱 食欲 エネルギー

・黄緑……活発 リフレッシュ 希望 生命

・緑……癒し リラックス 平和 平穏

・青……誠実 落ち着き 涼 睡眠

・紫……感性 芸術 高貴 回復

・ターコイズ……創造 自由 浄化 柔軟

・黒……決断 権威 絶対 孤独

 

以上のキーワードをふまえて、高齢者施設では色をどのように活用したらいいのでしょうか。また利用者が出しているカラーサインとはどのようなものでしょうか。

 

3.施設内における色の活用法

高齢者は視覚機能が低下している場合がありますので、それを考慮した上で壁や設備などの色を配色する必要があります。

青系の寒色系の照明は、落ち着きを高めるので、寝る場所には適していますが、食事やレクリエーションルームには向きません。逆にオレンジや黄色系コミュニケーションを高めてくれますので、小さな花やぬいぐるみでもテーブルに置いたりすると会話が弾む効果が期待できます。

お風呂やトイレ、階段など、それぞれに色の変化をおくと、認知しやすく位置誘導がしやすくなります。また階段は特に安全のため、壁、手すり、段差など、色を区別させて視覚的に違いがあることを分かりやすくするのが理想です。

 

4.高齢者に使っていけない色とは

使っていけないというほどではないにしても、高齢者に使うときには注意した方がいい色があります。それはズバリ「」と「グレー」です!

 

◆赤

赤はエネルギーの色なので、気分が高揚したり、意欲が向上したり、食欲を増進させたりと良い面もあります。しかし、高齢者、特に体力が低下している高齢者にとっては、血圧が上がりやすく、刺激が強すぎてバランス感覚も狂いやすいので、あまりおすすめできません。

※ただし、とても目立つ強い色なので、危険など注意を促すような注意喚起には適しています。

 

◆グレー

グレーは赤とは正反対の調和色です。興奮している人を鎮静化させるには適しているかもしれませんが、暗い気分にさせてしまう可能性も。何より高齢者が認識しづらい色としてグレーはダントツなのです。

上の表は、株式会社シニアコムの「シニアから見た色の思考アンケート」による、「最近見えにくい、見づらいと感じる色」の結果を表したものです。男女共に「グレー」がダントツで高いことが分かります。

つまり、グレーは赤とは正反対の意味で、見づらいことから、グレーの文字で注意喚起しても気づかれなかったり、ぶつかったり躓いたりしてしまうリスクがあるので要注意です。

 

5.色で分かる!?高齢者の心のサイン!

私たちは誰でも日ごろ無意識に色を選んで生活しています。実はそれがその人の欲する心のサインなのかもしれません。日によって、あるいは時期によって好きな色が変わり、服装や持ち物が変わるのもこのためです。そうして何かしらの色彩心理を利用した心のバランスや安定を無意識に行っているのだと言えます。

 

例えば、ふだん赤を使わない高齢者が急に赤を使い出したら、あるいは赤い食べ物を欲しがったら、それは何かのサインかもしれません。実はエネルギーが有り余っている可能性があります。怒りを溜めていたり、やりたいことを我慢していたり、あるいは逆にひどく弱ってしまってエネルギーを欲している可能性もあります。いずれにしても何かのサインの可能性がありますので、その点に十分注意して接するのがいいでしょう。

 

*前述「1」の各色のキーワードを参考に、高齢者が選んだ色から、そのサインを見つけてあげてくださいね!

 

6.高齢者の気持ちを色で表現!おすすめカラーアイテム3選!

施設で暮らす高齢者のみなさんは、残念ながら服装や持ち物に限りがあるため、自分の持ち物で色の表現をすることが少なく、カラーを利用した心のバランスを無意識にとることが難しいと言えるでしょう。

 

本当はピンクを着たいけれど、年齢的に恥ずかしいし、グレー系のものしか持っていないからグレーで我慢する、というあまりカラー心理的にはよくない状況下にあると思われます。

 

そこで、おすすめしたいのが、カラー表現を手助けするカラーアイテムです。これは、コミュニケーションをとりながら、楽しくカラー表現が楽しめるカラー・表現アイテムで、今回はおすすめのアイテム3選をご紹介します。

 

◆その1 塗り絵

塗り絵でなら、いま自分が使いたい色を好きなように自由に使えます。大きなリボンを思いきりピンクに塗ったり、髪を金髪に染めたり、真っ赤な服を着せたりできるので、心のバランスをとるのに最適です。

 

◆その2 折り紙

折り紙は何色もありますから、その時自分に必要な色を選んで作ることができます。また、興奮している人に、青や緑の折り紙を渡し、元気のない人に赤やオレンジ、ピンクなどの折り紙を渡すことも効果があります。

 

◆その3 フェルトパズル

フェルトパズルは、文字通りフェルトでできたパズルなので、高齢者にも安心して使ってもらうことができます。12種類のカラーがあるので、折り紙と同様に色の効果を存分に利用して楽しんでもらうことができます。手先を使い、考えながら創作するパズルなので脳トレにもなり、リハビリにも最適です。

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