日清オイリオグループ株式会社で実施された、40歳以上の男女1,200人に対する「認知症予防に関する意識調査」によると、約8割の人が「もの忘れ」や「ど忘れ」を自覚していることが分かりました。

そのなかで、自分が「歳」だと感じる人は約9割もいて、年齢を感じる瞬間1位が「会話の途中で「あれ、あれ」と何かの名前が出てこない「あれあれ言葉」が63.8%でダントツに高く、日常生活のさまざまなシーンで「歳」を感じていることが分かっています。

加齢とともに、「もの忘れ」や「ど忘れ」が増えていくのは自然ではありますが、実年齢以上に老いてしまうのは、認知機能が低下している可能性が高く注意が必要です。

そこで、check!!

次の質問に、よくある→4点、ときどきある→2点、まったくない→0点としてそれぞれ答え、合計点を計算してください。

①いろいろな名前が出てこない

②物を置いた場所が分からなくなる

③3日前に食べ物が思い出せない

④周囲の話題がつまらなく感じるようになった

⑤買い物に出かけて何を買いにきたか忘れる

⑥前にした話を何度もしてしまうことがある

⑦今日が何月何日か分からなくなることがある

⑧よくひとりごとを言うようになった

⑨若者の顔の区別がつかない

⑩若者の曲が全て同じに聞こえる

【診断結果】

◆0~4点以下

今のところ認知機能に問題はないでしょう。このまま認知機能をキープするために、今から予防する習慣を身につけておきましょう。

 

◆5~20点以下

やや認知機能が低下している可能性があります。今のうちからしっかり予防していきましょう。

 

◆21~40点以下

認知機能が低下している可能性があります。これ以上の低下や認知症を防ぐためにも、今すぐしっかりした対策をとりましょう。

いかがでしたか。誰にでも思い当たる項目がいくつかあるのではないでしょうか。大切なのは、そのときに「歳なのだからしょうがない」と諦めてしまうのではなく、自分の実年齢に合った認知機能をキープし続ける努力をすることです。人はどうしてもラクな方に流されてしまうので努力をせず、そのまま放置していると、実年齢以上に老いてしまい、やがて認知症となってしまうかもしれません。

今すぐできる認知症予防~5つの改善

まず生活習慣の改善が何より大切です。生活習慣の3大原則が次の1~3です。

1.バランスのよい健康的な食事

塩分を控え、緑黄色野菜や豆類を中心としたバランスの良い食事を心がけましょう。就寝間際の食事や胃もたれするような食事は控えましょう。

2.適度な運動

自分が無理なくでき、気持ちよいと思える適度な運動を日々行うことがベストです。しっかりとしたスポーツをする必要はありません。家の周辺を歩くだけでもいいですし、部屋でストレッチをするだけでも十分です。

3.良質な睡眠

睡眠不足は脳に大きな影響を与えます。眠れないと思っても、毎晩決まった時間に布団に入り、電気を消して目を閉じましょう。なかなか眠れない場合は、眠れる自然音をBGMとして流したり、目をつぶったまま前向きな思考(なりたい自分をイメージ)しながら眠りに入るとよいですよ!

この1~3の3大原則を前提とし、認知機能を低下させないためには絶対に欠かせない以下の4~5も日々意識して行うようにしてください。

4.ストレスのない生活

ストレスは万病の元、健康の大敵です。認知症にも大きな影響を及ぼしますので、なるべくストレスのない生活を送りたいものです。しかしながら、ストレスフルな現代でまったくストレスなく生活するのも難しいので、ストレスを解消する趣味や人との会話など、好きなことを楽しむのがいいでしょう。

5.日々の脳トレ

脳を活性化せる脳トレにも、パズルのようなものから、ゲームや計算などいろいろなものがありますので、あくまでストレスにならない、自身が好きで継続できるようなものがいいでしょう。

また、できれば1人でもできるし、複数でコミュニケーションをとりながらもできるようなもので、手先などカラダを使ってできるものがより効果的で理想です。

以上が今すぐできる認知症予防の5つの生活改善ですが、全てをこなそうと無理をしたり、あまり難しく考えたりする必要はありません。例えば、決まった時間に毎日ウォーキングをする。その際、ときどき散歩道を変えて新しい道を歩いてみる。いろいろな看板を意識して見ながら歩く。これだけで、運動と脳トレ、そしてストレス解消になります。その上、食欲も増進し、適度な運動で睡眠も良質になります。

実年齢以上に老いることはありません。今すぐ自分に合ったもので、できることから始めましょう。

認知機能低下予防に最適な脳トレ!

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