日本は世界のどの国も経験したことのない「超高齢社会」を迎えています。そして今後ますます長寿社会になると言われ、「人生100年時代」もいよいよ現実味を帯びてきました。
超長寿社会となっても、できればいつまでも元気に自分らしく過ごしたいもの。そこで、来る人生100年時代を豊かに生き抜くためのポイントをご紹介します!
CONTENTS:
1.伸び続ける平均寿命
2.高齢者の楽しみとは?
3.100年人生を豊かに生きるための5つのこと
◆1.ストレスを溜めない=話す(放す)
◆2.有酸素運動
◆3.ポジティブシンキング
◆4.脳ケアを怠らない
◆5.笑おう!
4.まとめ
1.伸び続ける平均寿命
内閣府によると、下図のように日本人の平均寿命は、2015年現在で、男性80.75年、女性86.99年と、前年に比べて男性は0.25年、女性は0.16年上回っています。今後、男女とも平均寿命は延びて、2065年には、男性84.95年、女性91.35年となり、女性は90年を超えるとみられています。
つまり、これはあくまで「平均」寿命なので、当然100歳を超える人も多くなるということ。平均寿命が120歳まで上昇するという見方まであるらしく、100歳まで生きることがそんなに珍しくなくなる時代がもうすぐそこにあると言えるのです。
2.高齢者の楽しみとは?
内閣府の調査によると、下図のように60歳以上の男女の「普段の楽しみ」が、テレビやラジオと答えた人々が83.2%と突出して多いことが分かります。
人生100年となり、残りの人生がまだこの先何十年もあるのなら、たくさん楽しまないともったいないですよね。それに脳は使わなければ確実に劣化していきます。人生が長くなった分、これまでより意識して「脳のアンチエイジング」をすることが大切です。
3.100年人生を豊かに生きるための5つのこと
医療技術の進歩などでいくら長寿化したとは言え、人類そのものが進化したわけではないので、脳や遺伝子が特別に発達したわけではありません。長寿化が進む一方で、認知症になる人の割合も増えていくと言われています。
そこで、認知症予防法といつまでも健康でイキイキ過ごすための5つポイントをご紹介します!
◆1.ストレスを溜めない=話す(放す)
ストレスは最大の老化の原因とも言われています。健康を維持し、認知症の予防にはストレスを溜めないことがいちばん!そうは言っても生活をしていればストレスはつきもの。そんなときは信頼できる家族や友人などに話すことで、ストレスを放し、溜め込まないようにしましょう。
◆2.有酸素運動
ウォーキングなどの有酸素運動は、どんどん弱まる脚の筋肉を鍛えるだけでなく、動脈硬化の予防や脳梗塞のリスクも低減でき、またいい気分転換にもなるのでおすすめです。できればいろいろな道を通って新しい発見をしながら歩くと認知症予防にもなるので一石二鳥ですよ。
◆3.ポジティブシンキング
ネガティブな思考は知らず知らずのうちに脳を傷つけ、脳を劣化させてしまいます。
日ごろから何でもポジティブに考える習慣をつけましょう。
例えばせっかく出かけようと思ったのに朝からあいにくの雨降り。
そんなときは、
× 雨なんていやだな。ついてない。
ではなく ⇓
〇 雨の日セールやっているかも。ラッキー。
〇 いつもより空いているかも。やったね。
〇 秋晴れもいいけれど、秋の雨もそれはそれで趣があっていいな。
⇓
というようにポジティブに考えましょう。
◆4.脳ケアを怠らない
脳は使えば年齢に関係なく発達すると言われて、逆に使わなければどんどん劣化すると言われています。刺激がない同じことの繰り返しの毎日では脳がほとんど使われず、どんどん劣化してしまう可能性があります。日々新しいことにチャレンジしたり、積極的に外に出てたくさんの人と話したりすることが良いでしょう。また、同じテレビを見るのでも、ただボウっと見続けるのではなく、何か手作業するなど、同時に2つ以上のことをしながら見る方が良いでしょう。
◆5.笑おう!
たくさん笑ったあとは、心もカラダも元気になったと思ったことはありませんか。実は笑うと免疫力がアップするとも言われていて、「笑い」は病気の予防や治療でも注目を浴びています。最近では「笑いヨガ」という「笑いの体操」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせた教室が全国的に増えているのはそういった理由からでしょう。
とは言え、そんなに楽しいことなんてないから簡単には笑えないと思う方もいらっしゃると思います。そういう時は意図的に笑顔をつくって声を出して笑ってみてください。それでも脳は笑ったと勘違いして、ちゃんと笑ったことと認識してくれますよ。
4.まとめ
まさか本当に人生100年時代がくるなんて、想像もしていなかった方も多いのではないでしょうか。長寿になるのは喜ばしいことですが、それは頭もカラダも健康でいられてこそのこと。適度な運動や人とのコミュニケーション、脳を刺激する趣味にたくさん笑うことなど、今からできることを実践し、とにかく楽しみながらいつまでも自分らしく、健康でイキイキできる100年時代を過ごしていきたいものです。