少子高齢化が急速に進んでいる日本。老後を不安に思う方も多いかと思います。核家族化が進み、高齢者と子どもの関りがどんどん減ってきているなか、いま「幼老複合施設」が大きな注目を浴びています。

そこで今回は、「幼老複合施設」の現状とその効果あり方、異世代間をつなぐコミュニケーション・ツールについてご紹介します。

CONTENTS:

1.幼老複合施設とは

2.幼老複合施設の現状

3.幼老複合施設の効果・メリット

4.子どもと高齢者の交流の種類

5.今後の展開~幼老複合から幼老共生へ

6.幼老複合施設に最適!コミュニケーション・ツール3選!

1.幼老複合施設とは

近年の公共施設整備は、複数の施設を合築・併設したり、既存施設の一部を他施設に転用したりすることが多くなっています。なかでも、保育園とデイサービス児童館と特別養護老人ホームなど、子ども用の施設と高齢者用の施設が合築されたり、併設されたりする「幼老複合施設」が増え、注目されています。

その背景には、家族や地域社会が変化するにつれ、高齢者と子どもなど世代の異なる者が日常生活などで互いに関わり合いをもつことが難しくなってきていることがあります。幼老複合施設の設置により、異世代間の交流が促進されると期待されています。

2.幼老複合施設の現状

現在、幼老複合施設には子ども施設と高齢者施設の種類や組合せによって多種多様でさまざまなタイプがあります。厚生労働省の「社会福祉施設等調査」によると、2000年10月時点で、全国にある2万2199カ所の認可保育所のうち、老人福祉施設を併設する保育所は552ヵ所。1997年時点の310ヵ所と比べてみると、実数ベースで約1.8倍になっています。高齢者福祉施設を併設する保育所が、保育所の総数に占める割合は1.4%から2.5%に増加しています。つまり、保育所も高齢福祉施設との複合化が進んでいることが分かります。

3.幼老複合施設の効果・メリット

幼老複合施設には実例として下記のような効果・メリットがみられています。

【高齢者】

・笑顔が増える、表情が豊かになる

・活動量が増えることで低下した身体機能の回復が期待できる

・生きがいがもてる

・脳の活性化が期待できる

【子ども】

・あいさつやマナーなどが学べる

・車椅子の利用や弱者への思いやりの気持ちがもてる

・学校では教わらない知識が得られる

・気持ちが落ち着き、情緒が安定する

上記の他、施設内の関係が地域で声をかけ合うなど、施設外の地域社会へと広がっているケースもあります。このように幼老複合施設は、利用者の家族や地域の商店街、町会、老人会などとも連携し、施設を中心とした地域の交流の輪が広がっています。

4.子どもと高齢者の交流の種類

実際の幼老複合施設において、子どもと高齢者の交流には大きく分けて次の2つのパターンがあります。

①計画交流

初めから計画があり、スケジュールが決められている交流

※さらに①の計画交流には下記のa~dの4種類に分けることができます。

②自然発生交流

施設内の通路などの共有スペースにて声をかけ合ったりする自然発生的な交流

5.今後の展開~幼老複合から幼老共生へ

幼老複合施設が増えてきてはいるといってもまだまだ試行錯誤の段階。施設運営やケアのあり方、ソフト面などがきちんと確立されていないところが多いのもまた事実です。超高齢化社会を迎えるにあたって、これからの施設は子どもと高齢者の単なる「複合」ではなく、さまざまな人々が支え合う「幼老共生」となることが求められています。

6.幼老複合施設に最適!コミュニケーション・ツール3選!

最後に幼老複合施設をはじめ、「幼老共生」となるための、子どもと高齢者の交流を深めるツールとして最適な「コミュニケーション・ツール」3選をご紹介します。

◆ロルフコミュニケーション・ゲーム

背中に形を描いて当てるゲームです。言葉ではなく、指先から生まれるコミュケーション・ゲームです。子どもの知育、高齢者の脳トレ、そして子どもと高齢者とのコミュニケーション・ツールに最適です。

◆Kingstar積み木

カラフルな木の積み木がとてもかわいくて、子どもはもちろん高齢者も思わず手をのばしたくなります。並べていくだけで美しい街並みが出来上がるので、イメージがふくらみ、自然とコミュニケーションも促されます。

◆f-pzlエフパズル

世界初のフェルトパズル。フェルトなので幼児にも高齢者にも安心して使用できます。指先と脳を使うので脳トレにもなる知育玩具です。子どもと高齢者が楽しく会話しながら、さまざまな作品を作ることができるのでコミュニケーション・ツールとして最適です。

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