春のこの時期は、引越しや急な外出などで、子どもを祖父母(両親)に預けたりする機会も増えるかもしれません。そんなとき、祖父母と子どもがいっしょに遊ぶことで、実は双方にメリットとなる遊びがあります。ただ楽しいだけではなく、祖父母にも子どもにも、脳や心にとても良い遊び6選をご紹介します!
CONTENTS:
1.折り紙【考えながら手指のトレーニング】
2.けん玉・お手玉【バランス力とリズム感】
3.積み木【五感を刺激!算数力もUP】
4.お絵かき・ぬり絵【意外とすごいセラピー効果】
5.語り継ぎ【祖父母にしかできない語りは最上の贈り物】
6.パズル【双方に効果の高い脳トレアイテム】
7.まとめ【いっしょに遊ばないのはもったいない!?】
1.折り紙【考えながら手指のトレーニング】
折り紙はただ折って楽しんでいるようで、実はさまざまな能力を養うことができる遊びです。細かい作業が必要となり、どのように折れば完成するのか考えながら指先を動かします。このように考えながら手指のトレーニングする作業が脳神経への良い刺激となり、「脳トレ」になります。また、忍耐力、集中力、思考力、想像力、空間認知能力をも鍛えられますし、祖父母から子どもへ教えてあげたりすることで、良いコミュニケーションにもなります。いっしょに楽しみながら折ることで、更なる相乗効果が期待できます。
2.けん玉・お手玉【バランス力とリズム感】
けん玉やお手玉のような昔の遊びなど、今の子どもには面白くないのでは、と思う方も多いと思いますが、決してそのようなことはありません。昔遊びの玩具は、物のない時代に子どもたちのために工夫されて作られた知恵があり、それは子どもの心身の健やかな発達を促し、好奇心を刺激するものです。特にけん玉やお手玉は、達成感が味わえ、バランス力とリズム感が養えるので、スポーツ選手や医療の現場でも利用されたりしています。遊んでいるだけで集中力を高めたり、脳を活性化させたりするので、認知症予防やうつ病の改善などにも良いとされています。
3.積み木【五感を刺激!算数力もUP】
積み木は五感を刺激し、集中力や想像力、思考力を養います。積み木を祖父母と子どもがいっしょに「1つ、2つ…」などと数えたり、同じ形のものを並べたり、積み上げたりすることで、祖父母にとっては「脳トレ」になり、子どもには算数の基礎的な学習が遊びながらできます。また、お互いに作ったものを何か当てるゲームなどをすれば、良いコミュニケーションにもなり更に効果が上がります。
4.お絵かき・塗り絵【意外とすごいセラピー効果】
お絵かきや塗り絵が、美的感覚や色彩感覚を養い、集中力や想像力を養うことは何となく分かりますが、実はそれだけではありません。絵を描いたり、塗り絵に没頭したりしているうちに呼吸が整い自律神経のバランスを整えてくれて、リラックス効果やストレス解消にもなります。いわゆるセラピーのような効果があり、脳がリフレッシュされて脳が活性化されるのです。テーマを決めて、祖父母と子どもとでお互いに絵を描き合ったり、同じ塗り絵をして違いを比べたり感想を言い合ったりすることで、更なる相乗効果が期待できます。
5.語り継ぎ【祖父母にしかできない語りは最上の贈り物】
祖父母と子どもの遊びの代表格ともいえるのが「語り継ぎ」。古くから人間だけがずっと行ってきた遊びの一種です。祖父母が知っている昔話はもちろん、自分の体験談でもいいので、たくさん語ってあげてください。祖父母の言葉で語るお話に、子どもたちはみんな興味津々。夢中になってお話に耳を傾けるでしょう。
絵本やテレビのように画像イメージがない分、想像力や思考力がぐんと鍛えられ、感受性豊かになります。意外とそういったお話は大きくなってからも祖父母の思い出としていつもでも記憶に残っているもので、それは一生の大切な宝物となります。また、祖父母は子どもに話すことで癒し効果や脳トレになり、認知症予防にもなり一石二鳥なのです。
6.パズル【双方に効果の高い脳トレアイテム】
パズルは、ジグソーパズルや数字パズル(ナンプレ)、立体パズルなど、さまざまなパズルがありますが、どのようなものでも脳トレになり、認知症の予防にもなると言われています。
基本的にパズルは考えて組み立てていくものなので、論理的思考力、想像力、集中力などを養うものとされていますが、手指を使うようなパズルなら、より脳の活動領域が増えるので更なる効果が期待できます。
祖父母と子どもが会話をしながらいっしょに共同作業で大きな作品を作ったり、それぞれが作って見せ合ったりするとなおいいでしょう。
7.まとめ【いっしょに遊ばないのはもったいない!?】
日本の昔ながらの遊びは、シンプルがゆえに自分で考えながら無限に広げていくことができるので、面白味があり、夢中になることができます。基本的に手指を動かし、脳を刺激するものが多いので、現代においても子どもの心身の健やかな発達を促すだけでなく、高齢者の「脳機能の維持」にも有益だとされています。
祖父母と子どもが楽しくいっしょに遊ぶことでその効果はさらに高くなります。祖父母にとってはコミュニケーションをすることで、脳機能を向上させることに繋がり、子どもにとっては祖父母との思い出といっしょに情緒の安定やモラルなど、人として大切なことをたくさん学ぶことができます。双方にとってメリットの多いこうした遊びは、他の習い事ではできないことですので、ぜひたくさん試してみてくださいね。