CONTENTS:

1.変わる日本の教育

2.塾や習い事で「考える力」は身につく?

3.子どもの「考える力」チェックリスト!

4.親が子どもにしてあげられる「考える力をつける」5つの方法

・その1 ゲームはアナログ

・その2 親子で行く図書館

・その3 思いきり外遊び

・その4 関心のあることをとことんやらせる!

・その5 ニュースで世界を知ろう!

5.注意!親が子どもに言っていいこと・ダメなこと

・楽しむ~言ってはいけないNGワードとは?

・褒める~何より嬉しい親からの褒め言葉

 

1.変わる日本の教育

小中学校の学習指導要領の大幅な改定大学入試改革など、いま日本の教育は「考える力」を重視するように大きくシフトしています。ただ単に知識を覚え、テストで良い点をとるだけではなく、これからはいかに自分の力で考え、表現できるかが問われるようになります。その理由はグローバル化に適応できる人材を育成するためといわれています。

2.塾や習い事で「考える力」は身につく?

将来、難関校を受験するために、小学校低学年、あるいは幼児から塾に通塾し、ほとんど毎日が勉強というご家庭があります。それが悪いというわけではありませんが、それだけで「考える力」がつくかどうかは疑問です。

また、たくさん習い事をさせているからそれで安心というわけでもありません。

そこでcheck!

3.あなたのお子さまはだいじょうぶ?「考える力」チェックリスト!

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次のうち、お子さまの日常の言動に当てはまるものはありますか。

□クイズなどの答えをすぐに見る

□活字を読むのが苦手

□アナログのゲームをいやがる

□何でもすぐに「できない」「無理」という

□ゴミを指摘されるまで捨てない

□デジタルゲームを何より優先してやってしまう

上記の項目にチェックが多く入るほど、考える力が失われている可能性があります。

4.親が子どもにしてあげられる「考える力をつける」5つの方法

それでは、どうしたら「考える力が身につく」のか。「親が子どもにしてあげられる5つのこと」をご紹介します。

◆その1 ゲームはアナログ

ときには家族でゲームを楽しみましょう。その際はデジタルのものよりも、トランプやボードゲーム、パズルなど、アナログもののゲームがいいでしょう。アナログのゲームはデジタルよりも刺激に欠けるかもしれませんが、その分五感を刺激し、脳を活性化させます。できればみなで共有し、コミュニケーションしながらできるものが理想です。無意識に他者の表情や声音を意識し、どう表現したらいいか考えるからです。

◆その2 親子で行く図書館

まだ子どもが小さいうちは喜んで親と図書館に行きますから、図書館に行くことを日常のお散歩コースとして習慣化すれば、本好きにするチャンスです。子どもは好奇心のかたまりです。「子どものなぜ」は大切にし、調べものなどはネットではなく、なるべく図書館などの本で調べるのがよいでしょう。

例えばある植物をみて「これなあに?」と聞かれたとします。親にも分かる一般的な植物ならすぐに答えてもいいかもしれませんが、微妙なものは写メなどに撮っておき、「なんだろうね。図書館に調べに行こう」と、なるべく早いうちに図書館に行きます。もちろん、ネットで調べればすぐに分かりますが、自宅にある本や図鑑、それがなければ図書館に行き、いっしょに本を探します。お互いに植物図鑑を片っ端から探して、「あった?」「ない」「じゃあ次の本」「あ、あった、あった!」といった具合に親子で楽しみながら探してみましょう。

何か分からないことがあったとき、すぐに人に聞いたり、安易にネットで調べたりするのではなく、たくさんある本の中から必要な情報を探し出す能力を身につけ、それと同時に知識欲を高め、より深い知識を得ることができます。それは本人の財産となります。

また図書館に行った際には、それぞれが好きな本を借り、読み終わったら互いに感想を言い合うというのもおすすめです(※一方的に子どもから感想を聞き出そうとすると義務感に感じて読書がいやになってしまう可能性があるので避けましょう。親も同時に自分の本を読み、親の方が先に感想を言うと、子どもも自分の読んだ本について自発的に語りたくなるものです)。

◆その3 思いきり外遊び

時には思いきり外で体を動かすことも大切です。実は、「脳の神経細胞の数は運動によって増やすことが可能だ」ということが明らかにされています。太陽の光を浴び、草原の匂いを嗅ぐなど、五感を刺激しながら思いきり体を動かして運動する。ボール遊びやフリスビーなどの道具を使った遊びもいいですが、道具がなくてもいいのです。鬼ごっこかくれんぼなどの昔ながらの遊びは、現代の子どもたちにも人気の遊びで、実は考える力が必要な遊びでもあります。どう逃げれば捕まらないか、どこに隠れたら見つからないか、遊びながらも自分で考えるからです。

◆その4 関心のあることをとことんやらせる!

先にも子どもは「好奇心のかたまり」と述べましたが、子どもはさまざまなものに興味を示します。危ないものやいけないものを除き(この場合は毅然として「それはダメ」といいましょう)、基本は興味を抱いたものはすぐに触れさせてあげるのが原則です。例えば、電車に興味があると分かったら、電車の本を借りる、実際に乗る、博物館に行くなどです。同様に、星空に興味があると思えば、星座の本を借りる、実際にいっしょに夜空を見る、プラネタリウムに行く、などです。そして、夜空を見て、「オリオン座ってどれかな」「あれかな」などといっしょに探すのがいいでしょう。もし子どもが飽きて、別のものに興味を持ち始めたらまた同様に繰り返します。そうして、子どもはどんどんいろんな知識を身につけ、やがてその中から得意分野を見出すことができるでしょう。

◆その5 ニュースで世界を知ろう!

まだ月齢の小さなお子さまにはニュースは難しいかもしれませんが、年齢に合わせて現在起こっている時事的な内容を話し合うことは、これからのグローバル人材育成にとても役立ちます。

「アメリカのトランプ大統領がこんなことを言っているよ」「〇〇だね」と自身の感想を言ったり、「そうだね、カードのトランプと同じ名前だね、面白いね」「アメリカってどこにあるかな」と世界地図でいっしょに調べたり、「ああ、日本よりだいぶ大きいね」などと楽しく会話しながら、小さいうちから世の中の動き世界に目を向け、自分の考えがしっかり言えるように育てていくのが理想です。

5.注意!親が子どもに言っていいこと・ダメなこと

さて、1~5までを行うにあたり、2つの大きな注意点があります。これができないとむしろ逆効果になってしまうので、十分注意してくださいね。

◆楽しむ~言ってはいけないNGワードとは?

これは勉強ではありません。親も子もいっしょに楽しみながらできないのであれば、やらない方がましです。

言ってはいけない言葉

・「だから自分で調べなさいといったでしょ」

・「少しは自分で考えなさい」などはNG。

自分で考えて欲しいから、ついつい親はそう言ってしまいたくなりますが、それではせっかく抱きつつある関心や知識欲がしぼんでしまいます。

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忙しくても

「ああ、本当だ。なんだろうね。あとでいっしょに調べよう。先に調べておいてくれる?」

といったように子どもの知りたい好奇心・知識欲を大事にしてあげてください。そして「押しつけは絶対にNG」、決して無理強いはしないことです。あくまで楽しんで行ってくださいね。

◆褒める~何より嬉しい親からの褒め言葉

とにかくモチベーションを上げるためには褒めることです。むやみやたらに褒めるのではなく、本当にすごいと思ったときでかまいません。

・「すごいね、よくできたね(わかったね)」

・「なるほどそんな考えもあるのか、感心しちゃった」

といったように、心から褒めてあげましょう。親からの褒め言葉は、子どもにとって何より嬉しいもの。次のステップに進む踏み台となり、考える力を身につける核となるに違いありません。お子さまががんばったときには、ぜひたくさん褒めてあげてくださいね。

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