年の瀬も押し迫ってまいりましたが、この時期に行うものといえば、やはり「大掃除」ですよね。実は大掃除には「脳トレ」効果があると言われています。どうせ大掃除をするのなら、お部屋もピカピカ、脳も活性化して一石二鳥といきたいところではないでしょうか。今回はそんな掃除に隠された「脳トレ」効果と、効果的な掃除の方法をご紹介します!

部屋は心の鏡?

気がつくと部屋がぐちゃぐちゃになっていて、疲れを感じたりイラっとしたりすることはないでしょうか。よく「部屋は心の鏡」と言われます。それはつまり、「その人の脳の状態が投影されている」ことだと神経外科専門医の先生も述べられています。

一般に掃除をして、部屋がきれいに片づくと、どこに何があるかが自分で把握できるようになり、気分もスッキリします。頭の中までスッキリと整理できたような気持ちになるからです。逆に汚い部屋は、そのまま頭や心にごちゃごちゃしたイメージを残し、疲れやイライラの原因になります。部屋の汚れは心の不調の表れとも言えるのです。

脳トレにもなる効果的な掃除方法

1.掃除で運動不足を解消?

掃除は掃除機をかけたり、拭き掃除をしたり、意外と体を使っているもの。それが証拠に一生懸命掃除をするとうっすら汗をかくこともありますよね。これを体を動かす良い機会と思えれば、部屋もキレイになり運動にもなって一挙両得!得した気分になります。

どうせ掃除をするなら、脚や腕をストレッチ的に伸ばしながら行うとよりいい運動になるでしょう。大事なことは運動している意識で掃除を行うことです。ジムでトレーニングしているつもりで掃除用具をマシン感覚で扱うと良いでしょう。

継続的な運動が脳の認知能力を強化するという研究結果も出ていますから、やり方しだいで掃除が運動になり、脳トレにもなるのです。特にが効果的なので、ふだんのお掃除も脳トレ的には朝行うのがおすすめです。

特に大掃除はいつもより念入りに時間をかけて掃除しますよね。その分運動量も増えるわけですから、その分、脳トレ効果も期待できそうです。

2.リフレッシュ効果のある片づけ

目の前にあるごちゃごちゃしたものが、きれいに片づくと気分がスッキリすると先に述べました。この時大事なことは、何を捨てて何を残し、何を出して何をどこにどうしまうのかを頭を使って考えながら行うことです。とはいえ、たまりにたまったひどく散らかった部屋の場合、なかなかやる気にならないかもしれません。

これは前頭葉の働きが低下していることがあげられます。前頭葉は、「選択」「判断」「系列化」という活動を行います。前頭葉の働きが低下すると、何をどこに片づけたらいいのか判断ができなくなります。従って、片づけは前頭葉機能のトレーニングに最適なのです!

まずは手始めに、デスクまわりの片づけから始めましょう。日々、片づけを行うことで、前頭葉の機能も向上していきます。やる気も生まれ、脳の更なる活性化にもつながります。

特に大掃除は多くのものを頭を使って考えながら片づけるいいチャンスです。ぜひ前頭葉をフルに活用して片づけてスッキリしてくださいね。

3.幸福な気分になる拭き掃除

拭き掃除は、編み物やパズルなどと同じで、無心になって繰り返す作業です。このような反復動作を続けることで、気分を調整する作用があるセロトニン(幸福ホルモン)が増え、脳の中が沈静化し、ストレスも減ると言われています。逆に、このセロトニンが不足すると、イライラしたり、情緒不安定になったり、うつ病になってしまうこともあるといいます。拭き掃除をすることで、家中がピカピカになるだけでなく、うつ病予防にもなり、幸せな気分になるなんていいこと尽くめですね。

拭き掃除のコツとしては、なるべく何も考えずに無心で同じ動きを繰り返すことです。嫌なことを忘れ、掃除に集中してください。およそ5分で効果が出るそうですよ!ぜひ大掃除で試してみてくださいね。

4.好循環を呼ぶ掃除

一生懸命掃除をした結果、家中がきれいになり、明るくなると、達成感満足感で心が満たされ、自然と前向きな気持ちになります。この時、脳内ではドーパミン(快感ホルモン)が分泌され、「嬉しい」「楽しい」と感じます。これによりまた快感を味わいたいという思いから、新たな意欲がわき、やる気スイッチを押す好循環を生むことになります。

大掃除はいつもよりもその達成感が大きくなる可能性が高いことから、より快感を感じられ、頑張った分だけ新年をポジティブな気持ちで明るく迎えることができるでしょう!

平成最後の新年は、きれいに片づいたお部屋で、心も頭もスッキリとして迎えたいものですね。

【おまけ】

お掃除の気分転換におすすめ!

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