少子化で高度な教育競争が過熱するなか、少しでもわが子の可能性を広げるために「頭のいい子」に育ててあげたいと親が思うのは当然のことと思います。

よく「DNAが悪いから」「うちは地頭が良くないから無理」などと、遺伝だから「勉強ができなくて当然」「どうせやっても無理」と最初から諦めてしまっているご家庭が想像以上に多いことに驚きます。

実は、頭の良さは、遺伝や生まれつきの才能よりも、親との関わりや生後の生育環境による影響の方が大きいと言われています。

そして、いわゆる「頭がいい」とされる子どもたちの家庭に、共通してあるものが多いことが分かってきています。一戸建てかマンションか、団地かアパートかといったことには関係なく、「子どもの好奇心を刺激し、才能を伸ばす環境」があるかないかに関係していたのです。

ここでは、東大生など、頭がいいとされる子どものいるご家庭に共通して多いアイテムをランキングにしてご紹介します。

1位 地球儀・地図

某テレビでも紹介されていましたが、家に地球儀があった東大生は58%。全国平均が29%ですから、倍ですね。恐らく地図も含めれば9割近くになるのではないでしょうか。

物心ついたときから、地球が球体で、いろんな国があることを無意識に理解するでしょう。またテレビでサッカーなどの試合があったとき、「ブラジルってどこ?」「コロンビアは?」など子どもが疑問に感じたら、すぐに「いっしょに探してみよう」と、地球儀で楽しみながら見つけることができます。そこから「この国はどんな国なんだろう。どんな言葉を話しているんだろう」と想像も膨らんでいきます。そういった意味から、地球儀や世界地図などはリビングにインテリア的に飾っておくのが良いとされています。

2位 辞典・図鑑

同番組ではまた、63%の東大生が子どもの頃、よく親からをプレゼントされていたと回答しています。なかでも図鑑を見る回数は圧倒的に東大生家庭が多く、ほとんど毎日、少なくとも週に1回は図鑑を見ていたといいます。

そのような子どもは辞典や図鑑をまるでおもちゃのように遊び倒しているはずです。恐らく、物心ついたときに傍にあったのがスマホやデジタルゲーム、漫画ではなく、辞典や図鑑だったのではないでしょうか。いつでもすぐ手にとれる場所にあり、好きなだけ遊べるもの。そこにはいろんな絵や写真がのっていて、なかには興味をもつものもあるでしょう。そうすると子どもは飽きることなく、ボロボロになってもその辞典や図鑑を、それこそ暗記してしまうほど読み倒すのです。これは成長と共に大きなバックグラウンドとなり、多いに活用されることになります。

3位 楽器

『脳のフィットネス完全マニュアル』(フィル・ドプソン著)によると、「研究の結果から、音楽家は脳の運動野と聴覚野、視覚野の灰白質(神経細胞の集まり)が多くなり、楽器を演奏することは頭の柔軟性、語彙力、非言語的推論の向上と関係することが分かっている」と記述されています。

特に左右の指先を並列かつ複雑に使うピアノは、自然にすべての脳機能を高めることになるといいます。また、右脳と左脳をつなぐ脳梁が鍛えられることで、左右の脳のバランスが良くなり、小脳も大きくなって運動機能や知的機能、感情的機能までもが向上。さらに海馬も発達して記憶力もアップする、いわゆる「地頭」をよくすることができるとされています。

4位 ボードゲーム

数あるボードゲームの中でも特におすすめなのが、囲碁将棋オセロチェスなど頭を使う対戦型のゲームです。もちろん、最近ではスマートフォンに代表されるデジタルもので、こういった対戦型ボードゲームはコンピュータ相手に1人でも遊ぶことができますが、生身の人間と対戦することの大きな違いは、デジタルもののように負けそうになったからとすぐにリセットして新しいゲームを始めることができないことや、相手の表情や顔色、声音など五感を感じながら勝負することです。昔からずっと長く愛されてきたこれらのゲームは、集中力、思考力、推理力、記憶力、忍耐力が向上し、頭の回転が速くなると言われています。

5.積み木・ブロック・パズル

 

東京大学には「LEGO部」があるほど、子どもの頃に「レゴブロック」で遊んでいた東大生は多いと言います。ブロック積み木パズルなどは論理数学的な知性や空間的な知性を刺激し、想像力や集中力、思考力、表現力が向上すると言われています。

自分で工夫して作り上げるので、今の子どもたちが苦手とする、創造的に物事を判断する力がつきます。また、成長と共に遊び方も変化させることができるので、長く遊べて、物を大事にするも育ちます。これらは、子どもの可能性を広げる知育玩具として昔から人気がありますが、最近ではさまざまな素材のものがありますので、いろいろ試してみるのもいいかもしれませんね。

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