3月3日は、ひな祭り、桃の節句です。女の子の健やかな成長を願う、日本の伝統行事ですが、今回はそんな「ひな祭り」を親子でいっしょに、より華やかに楽しむためのお祝いのしかたをご紹介します!

1.そもそもひな祭りとは

「ひな祭り=桃の節句」は、中国から伝わった「五節句」の1つで、季節の変わり目には邪気が入りやすいことから、3月上旬に厄災や穢れを払う風習がありました。平安時代には、厄災の身代わりになる人形(ひとがた)を川へ流す「流し雛」となり、宮中では紙の人形で遊ぶ「ひいな遊び」が行われるようになりました。やがて技術が発展して立派な人形が作られるようになり、室町時代には川に流されるものから飾るものへと変わっていったとされています。江戸時代中期には段飾りが飾られるようになり、昭和になって今のような「ひな人形」になりました。

また、は中国から日本へ弥生時代以前に伝わったとされています。桃の花は美しいだけでなく、厄払いや魔除け、長寿をもたらす力があると言われ、生命力の象徴として桃をひな祭りに飾るという風習が今もなお続いているのです。

2.ひな人形は毎年飾るもの?

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ハピ研(青山ハッピー研究所)の「毎週アンケート」によると、ひな人形を毎年飾るのは、未成年の娘がいる家庭が最も多くて73.2%、成人した娘がいる家庭では45.4%と一気に減りますが、逆に娘がいない家庭でも4割以上も毎年ひな人形を飾るということになります。

また、毎年飾らない理由として、「出すのが面倒」「時間がかかる」と手間を惜しむ声が多く、忙しい現代ならではの理由なのかもしれません。一方で、飾らないと「春を感じない」「人形がかわいそう」と、未成年の娘がいてもいなくても、毎年「飾る派」もまだまだ多いようです。

3.ひな祭りの定番を親子で楽しむ

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現代の「ひな祭り」では、ひな人形桃の花を飾り、雛あられ菱餅に、ちらし寿司ハマグリのお吸い物などをいただくのが定番となっています。

おひな様や桃の花を飾ったり、ごちそうを食卓に並べたりするだけで、華やいだ春らしいお祝いになり、子どもも喜びますよね。できれば、子どもにも手伝わせるのがポイントです!

親がおひな様を大切に扱い、飾りつけるのを子どもが真似することは、子どもの情操教育にてとてもいいものです。人形を愛で大切にする気持ちを育み、飾りつけることで華やいだ気分や、何より親が自分を大切に思ってくれている気持ちが伝わり、かけがえのない幸せな時間として生涯記憶に残ります。

同様に、食卓も手伝わせるのがいいですね。チラシ寿司のトッピングなど、きれいに盛り付けたり飾りつけたりして楽しみましょう。

4.手づくりのおひな様

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おひな様は、部屋の半分以上を占めるほど大きくて高価な段飾りから、お姫様とお殿様だけの小さなひな人形、つるし雛や手づくりものと、さまざまな「ひな人形」があります。

住宅事情などで、大きなひな人形は飾れないご家庭もあるでしょうし、「2」のアンケートのように、最近では「出し入れが面倒」、「メンテナンスがたいへん」などといった理由で「飾らない派」も増えているといいます。

そこで、おすすめは親子で楽しむ「手づくりひな人形」です。高価なひな人形は、飾って見るだけで、遊んだりするのは汚れてしまいそうで気が引けますよね。でも、手づくりなら、飾ることはもちろん、好きなように作って、着替えさせたり、動かしたりするなど、ごっこ遊びのように思いきり遊ぶことができます。古くはそうして人形遊びをしていたわけですから、親子でお殿様役、お姫様役になりきって遊ぶなどしていろりろ楽しめますよ!

5.まとめ

ひな祭りは、昔から親が我が娘の幸せや健康を願うお祭りとして続けられてきた伝統行事です。

ひな人形や桃の花、雛あられなどを飾ったりするだけで、楽しく華やいだ幸せな気分になれますし、その伝統文化と幸せな気持ちをまた次の世代へと伝え継ぐことができます。

豪華絢爛なひな人形でなくても、手づくりのひな人形や桃の花など、春を感じるちょっとした飾りつけを親子で楽しむだけでも、幸福感で満たされますよ!

今年(2019年)の3月3日は日曜日ですから、ぜひご家族みんなで「ひな祭り」のお祝いを楽しんでくださいね。

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